たのしくやろう！！

涙で....シャッタ〜を切る事が出来ない。



ファインダ〜に落ちた涙を拭いても拭いても溢れ出る感情を抑える事が出来ない。

一年に一回あるかないかの、思い出の話をしようと思う。


そう.....コイツがコノ家にやって来たのは今から....16年前。
もうすぐクリスマスを迎えるちょうど一週間前位の土曜日だった。

息子は小学校6年生。

私たち夫婦二人は息子の手を握りクリスマスプレゼントを物色するという大人の方法を選択し
街に息子を連れ出していた。

ちょうど昼時だったと思う。
息子がある店の前から離れず、息子の視線を目でたどると....子犬がショウウインドウ越しにしっぽを降っている姿がそこにあった。

息子に....見たい？と.....問いかけてみると同時に
一目散に店の中に。

そう....そこでコイツと初めて逢った。


女房は、えっ.....という顔でこちらを見てる。


私が、幼少期の頃から犬を飼っていた事を知ってるからなのだろうか？
まさか？
という言葉と同時に何故か笑っていたのが今でも記憶に残っている。
親の目のやり取りとなど....子供には関係ない事なのだろう。

とうの息子は何故かどの犬がいいか物色している様子で、はしゃいでいる。
すると、ある子犬の前で私を呼んでいる。

○○は...。
あっ.....そうなんです。

息子は自分の事を名前で言うんです。

○○は....これがいい......と。

まるで飼う為に選びに来たかの用な......。

焦ったのは実はコッチの方なんです。当時ダックスは人気の犬種で
モチロン.....値段も高い。

びっくりしましたよ.....他の犬のプライスを見た時には！
桁がちがうじゃないかよっ....って感じです。

女房は....パパ.....帰ろうの一点張りです。

で.....ココからが私の腕の見せ所。
持ち前の営業力で息子を説得に入るのですが、ガンっと首を縦に振りません。
しばらく....息子と交渉です。
コノ時女房はすでにあきれ顔。

コッチは両方からの板挟み状態です。

1時間は居たと思います。

何を思ってこんな事を言い出したのかは？わかりませんが.....息子に向かって
言い出してる私がそこに居ました。
正直.....無責任極まりないですね。
息子に向かって....明日迄考えて...もう一度来ようねと！
そう...言い出してるじゃないですか。

あ〜〜嘘をつてしまったかな？....それとも....子供だから一日経てば忘れてるだろうと....。
タカをくくっていたのがコノ犬との始まりだとは....。

今日は....この辺で。

くだらない話を書き込んで気に留めずさら〜っと流して下さい。
何故か書き留めたくて....。

すでに....延命のためしか出来ず。

医者からも....。

とてつもなく、完璧に、すばらしく、無条件で......むなしく....辛いです。

ろうそくの火が今にも消えそうで。

心の底から....悔しさがにじみ出て来ます。
コノ歳になって....胸が締め付けられる位な気持ちになるとは思っても見なかったのが.....。





それでは。